29 November, 2006

武夷岩茶・冬片-黄観音-

『武夷岩茶』と呼ばれる烏龍茶があります。

福建省の北側、「閩北」と呼ばれる地方で非常に有名な観光地である武夷山で作られる、焙煎香豊かな烏龍茶です。
その味から、ほうじ茶やサント○ー烏龍茶を連想することができますが、質のよい岩茶には、他の烏龍茶とは比較にならないほどの奥深さと、いつまでも残る岩韻(岩茶独特の、のどや口に残る味わい)が感じられます。

TEAsia@上海には、小町の先生が管理する茶園から上質の武夷岩茶を入手しておりますが、今回は別のルートで面白お茶を入荷。先にこちらの茶葉を紹介いたします☆

写真の茶葉は「黄観音」と呼ばれる品種のもの。岩茶を愛飲されている方は、この茶葉に「?」と思われたのではないでしょうか。このお茶、実は焙煎・乾燥される前のものなのです!!

武夷岩茶はその産量の8割ほどは春に作られます。
残りの2割にあたる冬のお茶は「冬片(どんぴぇん)」と呼ばれ、鉄観音の産地・安渓で同じ時期に作られているのは「秋茶」です。武夷山は標高が高いので、冬がもっと早いのでしょうね。

そして、茶農家さんや現地の方のみが飲めるのが、この「氷茶」と呼ばれる焙煎・乾燥される前の茶葉。なぜ市場で出回らないかというと、これ、冷やしておかないと保存できないからなのです。
今回、武夷山から直行便で45分という上海だからこそ、氷で冷やした状態で運ぶことができたこの茶葉を、TEAsiaでは1Kgだけ入手できました。

その味わいは、焙煎・乾燥されているものとはまた違った魅力があります。
この「黄観音」という茶葉が、もともと香り高いということもあり、岩茶とは思えないほどフレッシュな味わいが楽しめます。
そして、茶葉がとてもキレイ!!手にとってじ~~~~っと見入ってしまうほどの、美しさデス。

輸送の不便さから、今後、春・冬問わず、入荷できるかは不明です。今回のこのお茶は、小町と縁があったのでしょうね♪
TEAsiaの冷凍庫に在庫がなくなったら春までは確実に再入荷不可ですので、興味のあるお客様はお早めにどうぞ。
あ、残念ながら「冷やして保存」なので、日本へのお土産にはできません。申し訳ございません。


ちなみに今なら、別の茶農家さんから頂いた「鳳凰単欉」の氷茶もあります。こちらは量が少ないため、販売不可。早いもの勝ちですので、TEAsiaまで飲みに来て下さい(笑)。
こちらはフルーティーな味で、マスカットやライチを口に含んで噛んだ瞬間のような、青みを帯びた甘い味わいですw

なぜかこの冬、「氷茶」に縁のある小町なのでした。。。
「氷」に反応してなのか、それともこの数日の寒気に負けたのか、確実に風邪引いたようですぅ。
みなさまは引かないよう、お気をつけ下さいましぃ。

6 コメント:

Anonymous said...

とても珍しいお茶ですね。
ぼくも初めて聞きました。
でも、他の冰茶もあったなんて
聞いてないッスよ~。

Anonymous said...

おぉ~っと知らぬ間にブログが!!
で、リンク追加させていただきましたのでお知らせまで。
日本からもお茶注文できるんですね?!
今度利用させて頂きます。

Anonymous said...

こんなお茶も存在するとは、中国茶の奥深さは底知らずって感じですね。
タンソウのほうもかなりの勢いで気になります。
このお茶とご縁がありますように!!

上海小町 said...

>しゅうさん、ご来店ありがとうございました。
ブログでのご紹介も感謝です☆
ホントに珍しいお茶なんですよ~。あまり飲む機会はないのです!!
鳳凰タンソウの氷茶、しゅうさんがおいでになったときはまだすべての茶葉が一塊に凍っていて、お出しできなかったんですよ~。申し訳ございませんでした。。。


>あすかちゃん
そうなの、知らぬ間に新しいブログが!!
リンク、ありがとでーす。
日本から注文できますよ♪次回ぜひ。


>でいじ~ちゃん
でいじ~ちゃんのお陰で、コメントの件に気づいたわ。ありがと☆
今からお淹れしますわ~~。タンソウの氷茶。

上海小町 said...

>ちょっこさん
鳳凰単欉の氷茶はないだろうけど、岩茶のはきっとあります。
というか、とっておきますね!

年末、お会いできるのを楽しみにしておりマース!!(上海は全然年末モードじゃないだろうけど)

上海小町 said...

>ちょっこさん
もちろんデス!いつもお世話になっておりますもの☆
今回は風邪にお気をつけておいで下さいませ~。