09 April, 2007

中国茶葉博物館

茶摘ツアーで立ち寄った数少ない場所の一つに、『中国茶葉博物館』があります。

写真は博物館前の景色。空気がおいしくて、透き通った水の流れる、マイナスイオンたっぷりな環境で、左手には茶畑が広がっております。
ここには茶葉研究所もあり、小町が茶芸師の資格を取った博物館付属のスクールもあります。

ここで茶葉を研究する先生たちの自慢は、中央(北京)になくして「中国」との名を冠する博物館であるということ。地方にあって「中国」から始まる公共施設は少ないとのことでした。

中国茶葉博物館では、茶葉に関する歴史や文物資料、貴重な茶器の展示、茶葉の製法、各地の茶の紹介など、茶葉を多角的に捕らえた展示をしてあります。
脇にある小さなお土産ショップでは、書店ではなかなか手に入らないお茶に関する本(中国語)が販売されております。紫砂壷や茶葉も売られていますが、購入したことがないのでお薦めできるか分かりません。

そして、この博物館の素晴らしいところはそのお庭です。




まるで京都にいるかのような景色ではありませんか?ピンク色の桜がとてもきれいです。
山の傾斜を利用した素敵なお庭は、日本の心すら感じることができる繊細さがあります。
このお庭にはお茶を飲めるところもあります。
これから観光シーズンがくる中国。
杭州へ行く機会のある方は、龍井村まで行く途中にあるこの中国茶葉博物館に立ち寄ってみてください。入場料は無料です。

04 April, 2007

新茶上市!

この新芽をみて「可愛い!」と思ったあなた、かなりの中国茶フリークです(笑)。えぇ、もちろん上海小町も同類です。

写真は「中国茶葉博物館」のすぐ脇にある茶畑のもの。
冬の寒さに耐えた茶樹からあふれ出る、生命の喜びを感じませんか。こんな春の力を取り込んだら、きっとみなさんの身体も冬から目覚めることでしょう。


今の季節の緑茶は明前と名の付くものです。「明前」とは清明節前(4月5日前後)に摘まれたお茶を指します。
日本のお盆にあたるのが中国の清明節。そうです、この国のお墓参りは春なのです。
その時期に調度ピークを迎えるのが中国緑茶。新物はやはり人より先に手に入れたいと思うのは何時の時代も同じですね。なので、中国ではこの清明節前に摘まれたお茶を「明前」と呼んで、重宝してきたのです。皇帝に献上していたのも、もちろん「明前」茶。故に、お値段も相当なものとなります。

一方、その清明節より2週間ほど遅れてやってくるのが「谷雨」。濃い目の味が好きな方には「雨前」といって、清明節後、谷雨前のお茶がお薦めです。価格も随分差がある上、比較的分かりやすい味わいだからです。しかしながら、「明前」の繊細な新鮮さは味わえないと思ってください。

更に今年は「雨前」のお茶が量的にもレベル的にもどうなるか不明です。
というのは、この冬は暖かかったため、去年より早く茶摘が始まっているからです。それに加え、先日は「夏」を思わせる気温。こうなってしまっては、茶葉は太陽の力を吸って成長する一方。と思いきや、ここ数日はまた寒くなり・・・・。

緑茶いじめのような天候です。

ということで、TEAsiaでは小町の納得したお茶しか入荷しません。
でも、高いものばかり扱うわけにはいかないので、出来る限りお手軽な価格帯でもご用意できるように努力いたします。
今の所、下記の緑茶は入荷いたしました。今後も茶農家さんと密に連絡を取り、上質の茶葉を続々仕入れる予定です。



・特級龍井(獅峰)
・龍井(獅峰)
・特級碧螺春(西山)
・特級安吉白茶


いずれも明前です。

茶摘ツアーの報告

3月24日、31日と茶摘ツアーに行ってまいりました。

写真は小町引率の24日のもの。2回合計で30名さまほどのご参加を頂きました。
えー、予想通りで大変申し訳なかったのが24日の回。小町、折り紙付きの雨オンナでして、やはり小雨がほんの少しパラついたお天気で、足元の危険さから茶摘が出来なくなってしまいました。ごめんなさい。
31日荒田先生引率の回ご参加のみなさんは暑い!くらいのお天気だったようです。無事茶摘も出来たようで何よりでした。

みなさま、ご参加ありがとうございました。
また来年もよろしくお願い申し上げます。



写真は24日、みなさんが到着する前にプロのお茶摘さんたちが摘んだもの。
本物の「獅峰龍井」です。
鮮やかな緑が大変きれいですが、この日は時々雨がパラつくお天気。残念ながら最高級のお茶にはならないでしょう。茶摘時の水分が多すぎるからです。
お茶とはとても繊細なもの。
成長するまでの土壌や天候などの環境、茶摘時の天候や時間帯、その後の加工具合、出来上がってからの保存状況、すべてが影響します。
それを考えると、おいしいお茶にめぐり合うことは本当に奇跡のようだと思いませんか。
まさに「一期一会」なのです。
今年の緑茶は去年より早めに芽が出たり、明前(4月5日清明節前のこと)までにまるで夏のようなお天気があったりと、天候の影響がでやすそうです。選ぶのに難しくなりますね。
しかしながら、みなさんはあまりこだわり過ぎず、おいしい緑茶に出会った時、「この値段でも買いたい!」と思ったら購入しましょう。
自分がおいしいと思い、納得した値段であるのなら、他の誰が何を言おうと関係ないのです。
お茶はあくまで、嗜好品。生活に彩を与えてくれる一つの手段なのですから、楽しむことが第一なのです☆