13 January, 2007

魂を揺さぶるお茶-武夷岩茶-

福建省に武夷山という有名な観光地があるのをご存知ですか。
その山の岩肌にしがみつくように生えている茶樹、それが武夷岩茶と呼ばれる烏龍茶です。

中国茶の本に載っているような「崖に生えている茶樹」から採れるものはごくわずかで、ほとんどが挿し木した茶樹を茶農家が栽培しております。

そして、茶畑のある土地の肥沃さにより、そのランクが分類されます。

小町の先生は「正岩茶」と呼ばれるお茶が採れる茶園を管理しております。写真はかの有名な「大紅袍」。もちろん「母樹」と呼ばれる年に1キロ未満しか取れないものではありません。母樹大紅袍の味に近づくようにブレンドされたものです。このお茶を含め、TEAsiaの岩茶は先生から譲って頂いたものです。

武夷岩茶は、何百種類もあると言われております。
その中で確実に名前が分かっている樹は200種類ほどだそうです。
「奇種」と呼ばれる既にその茶名が分からなくなってしまっている樹の中には、とてもおいしいものがあるそうです。

そんな武夷岩茶の味わいと言えば、飲みなれない方からしたら「日本のほうじ茶」です。
サン○リ-烏龍茶に近いと言っても差し支えないでしょう。
でも、実は岩茶はそんなに簡単なものではありません。
その土地のパワーを吸った、ミネラル分たっぷり、自然の力を感じることのできるお茶なのです。

岩茶には「岩韻」と呼ばれる独特の味わいがあります。
小町は先生に「岩茶の香りや味わいは、他のお茶のように何かに例えられるものではない。だからこそ”岩韻”と呼ばれ、その香りは”香(シャン)”ではなく”気(チー)”なんだ」と言われたことがあります。
それが分かるようになるまでには、ある程度岩茶を飲み続けなくてはならないと思います。
そして、飲みなれたら気づいてくるその秘めたる力の素晴らしさに、きっと驚くことでしょう。

岩茶はその時の体調や精神コンディションをダイレクトに反映するお茶です。
元気になりたくないときに飲んではいけません。力を抜きたいときに飲んでもいけません。
なぜなら、その時の感情を的確に映す鏡のようなお茶で、まじまじとそれに向き合わなくてはいけないからです。
そのあまりの力強さに、涙さえ出てくることがあるかもしれないからです。
それだけ、「純」なパワーを持ったお茶だからです。


そんな岩茶は、冬に飲むのがとってもお薦めです。
後味が舌にピリリと残るミネラル成分よって、体がぽかぽかになります。
風邪を引きかけたら、すぐ岩茶を飲みましょう♪

TEAsiaでは下記の岩茶ラインナップでみなさまをお待ち申し上げております。

北斗一号
白鶏冠
大紅袍
水金亀(純、ブレンド2種の合計3種)
鉄羅漢(ブレンド2種)
肉桂
水仙
千里香(品切れ中。近日入荷予定)


あ、ちなみに岩茶の味わいに関する説明はあくまで小町の意見・感想です。
岩茶を飲んだ後の感覚には個人差があるのであらかじめご了承くださいw

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